2024.02.23

余剰在庫のおすすめの売却方法と余剰在庫を抱えるデメリット

事業を行っている方にとっては耳馴染みのある言葉のひとつが「余剰在庫」だと思います。余剰在庫があることで悩まされている方も多いのではないでしょうか？

こちらの記事では、余剰在庫と滞留在庫の違い、余剰在庫の売却方法などをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください！

余剰在庫とは

余剰在庫とは、売れる数よりも多く商品を入荷してしまい、倉庫に保管されている「売れ残りの商品」のことを指します。余剰在庫の状態が続くと、倉庫管理維持費をはじめ保管に関するコストがかかり、経営に悪影響を及ぼすため、余剰在庫を作らないことが大切です。

在庫管理を任されると、「商品が欠品しないようにたくさん発注しよう」と思いがちですよね。しかし、その結果商品が売れ残ったら処分することになるので、過度に注文しないことも大切です。

余剰在庫と滞留在庫の違い

余剰在庫・滞留在庫どちらも「売れ残った商品」のことを指しますが、この先売れる可能性があるか否かが2つの違いです。

余剰在庫は、大量発注してしまっただけで今後売れる見込みがある商品ですが、滞留在庫は、期限を過ぎた食品や損傷・損傷のある商品を指すので、今後売れる見込みがありません。

文字通り「余剰在庫＝余っている商品」と「滞留在庫＝売上が滞っている商品」であるということです。

余剰在庫を持つことのデメリット

ここからは、余剰在庫を持つことのデメリットについてご紹介します。デメリットは以下の3つです。

商品の価値が下がってしまう
維持費や保管スペースが必要
キャッシュフローの悪化

それでは1つずつ見ていきましょう。

商品の価値が下がってしまう

余剰在庫は、倉庫に入っている時間が長ければ長くなるほど価値が下がります。たとえば、洋服などアパレル系商材の場合はトレンドを過ぎた商品になり、食品などは期限が迫ってきてしまうので、売れにくくなる可能性が高まるでしょう。

綺麗に保管をしておかないと、商品の鮮度も落ちてしまうので、余剰在庫として長時間倉庫に保管されていると価値が下がると考えられます。

維持費や保管スペースが必要

余剰在庫の量が増えると、維持費や保管スペースが必要となります。たとえば、余剰在庫を保管しておく倉庫の賃貸料や光熱費などが挙げられます。

ちょっとしたものを保管したくても、余剰在庫がスペースを占有していると、整理しなければならなくなるので、時間や労力も必要になるでしょう。また、在庫は資産として計上されるため、在庫が増えるとその分税金を支払わなければならなくなります。

キャッシュフローの悪化

在庫＝棚卸資産としてカウントされるため、資金が在庫（資産）に姿を変えてしまいます。それが売れずに倉庫に残っていると、自由に使える資金が減り、キャッシュフロー悪化につながるのです。

資金があれば、他のことに投資したり新たな事業を始めたりできますが、資金が在庫になっていると、そのようなチャンスも回ってきません。商品を売り上げるための発注は大切ですが、発注しすぎると、会社の首を絞めることに繋がりかねません。

余剰在庫を売る方法

ここからは、余剰在庫を売る方法を以下の3つに分けてご紹介します。

在庫買取業者に依頼する
値下げセールを開催して販売する
アウトレットで販売する

在庫買取業者に依頼する

在庫買取業者に依頼をすれば、大半の商品を買い取ってもらえます。トレンドを過ぎた洋服などの滞留在庫であっても、海外で販売すると売れることも。

そのような商品は、在庫買取業者が買い取って、海外へ販売してくれます。滞留在庫が多い場合や、次の事業に準備などでご自身で販売する時間がない場合は、在庫買取業者に依頼するとよいでしょう。

値下げセールを開催して販売する

余剰在庫は、発注量が多くて余っているだけで、消費者の需要がない商品ではないことが多いです。そのため、値下げをすると買ってもらえることもあるでしょう。

値下げセールを大々的に打ち出せば、店舗まで足を運んでくれる消費者も増えるので、余剰在庫が多い場合は、セールをすることをおすすめします。「今買わないともったない」と消費者に思わせるために、期間限定セールにするなど戦略を立てることも大切です。

アウトレットで販売する

アトレットはブランド商品が定価より安く売られている場所なので、アウトレットに販路がある場合は積極的に利用することをおすすめします。通常価格では売れなくなった商品をアウトレットで売れば、セール品と同じようにあっという間に売れることも。

また、アウトレットに来る消費者は「買い物をしたい」「高い商品を安く手に入れたい」と意気込んでいることが多く、財布の紐も緩みがちです。そのため、余剰在庫を売り切れる可能性も高まるでしょう。

まとめ

こちらの記事では、余剰在庫のおすすめの売却方法や余剰在庫を抱えるデメリットについてご紹介しました。商品欠品を恐れてたくさん発注してしまいがちですが、そのようなときは買取業者などを利用して、なるべく在庫を残さないように心がけましょう。

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